雑記帳
雪は少し降っただけ、しかし、風が比較的強く、寒さを感じることが多い週でした。今日は晴れていて、車を運転していると、サンシャインの温かさを感じたりもするのですが先週最も注目されたグリーンスパンの発言ですが、結果的には利下げ0.5%をより強く意識させることになりました。証言の当日は、減税支持に注目が集まっていたのですが、翌日になると、現在の米国はゼロ成長に近い、が新聞に大きく取り上げられていました。利下げを望む株式市場の声をマスコミが反映させたのでしょうか。少し面白いなと思った現象は、証言の直後、米国債が下げ、米株が上がったのは当然として、円は前者に連動して上げ、ユーロは後者に連動して下げたことです。日本の投資家は株よりも米国債に投資しているから、国債が大きく下げたときには損切り売りが、ドル売り円買いに繋がり、欧州の投資家は逆に株を買ってくるから、ユーロ売りドル買いに繋がる。投資行動が為替の需給関係に端的に現れ、結果的にユーロ売り円買いになっていることは、今後の3通貨の動きを見る上で参考になりそうです面白いなと思ったニュースをもう一つ。ルイヴィトングループの年商が1兆円を超えたという。知りませんでしたがヘネシーやセフォラ、最近はダナキャランも買収したということです。そのうちルイヴィトンジャパンの売上が1,000億円。ヴィトンのバッグの3分の1はジャパンの売上とか。しかも、日本人が海外で買うものを含めると、ヴィトンのバッグは半分を日本人が買っているそうです。1,000億円が3分の1なら、半分は1,500億円。バッグ1個5万円とすると、なんと1年に3百万個も日本人が買っていることになります。赤ん坊から老人まで含めて、40人に1個1年間に購入された計算です。日本人のヴィトン好きは凄まじい。カネもまだまだあるのですね今週は月曜日の夕方からロンドンに出張です。NYの夕方に出てむこうの早朝に着くフライトなのです。5時間の時差は結構きついだろうなと思いつつも、初めてのロンドンは楽しみです。インターネットがうまく繋がれば、来週はロンドンからアップロードしようと思っています昨日から今朝にかけてまあまあの積雪がありました。朝、家の窓からの景色はこの写真のとおり雪国に近いものがありました。でも、NYは道路を除雪する制度がしっかりしているのか、車が通る道路、特に幹線道路は、午前中に通常どおり通行できるようになっていました。「雪が降る時は温かい。」と言う人もいるようですが、確かに風がなくて年末の頃に比べると温かい気がします。気温は0℃ぐらいなのですが円安が一服してきました。マーケットである以上、急ピッチで上がれば利食いも入るし、そうそう10円も20円も簡単に上がるものではありません。速見総裁の真意がよくわからない発言があったり、株が連騰したとはいえ、基本的に日本が変わったわけではありません。昨秋以降、変わりつつあるのだろうけれど、世界が期待していたよりはるかに時間がかかることがはっきりしてきて、カネの流れが変わったことが、この円安の根底にあります。コツコツ国債を買っている投資家に見放される前に変わらないと、本当に資金が流出していくことになる状況なのです。年金や郵貯を原資とした資金が、よりパフォーマンスを求めて、あるいは求められて海外に向かえば、さらなる為替の水準訂正が起こる可能性もあります。しかも、その時はそれが年金や郵貯のパフォーマンスにプラスに働くから皮肉ですなブッシュ政権が昨日正式に発足しました。その就任演説については、今のところ目立って、いいとも悪いとも言われていないようです。クリントン政権時代より、対日重視を打ち出していますから、注文をつけられることも多くなるでしょう。良い外圧になることを期待します日経新聞の一面で取り上げられたBISの新しい規制も、WSJでは後ろの方で3分の1ページぐらいの扱いでした。米銀には全く影響のない規制であり、日本の金融機関を生き残り組みにカウントしていない国の経済紙としては当然の扱いかも知れません。思ったより厳しくなかったというのが日本の受け止め方のようですが、米銀が現行実施していることを世界中の金融機関に求めるというある意味米国よりで勝手な規制ともいえます。金融では米国のやり方がデファクトスタンダードであることを明文化したようなものです。この規制に向け、新たな莫大なIT投資をしなければならない日本のメガバンクが、不利な状況には変わりないような気がしますその後雪がちらつくことはありましたが、大したことはありません。今日などは雨。それだけ気温が上がっているということでしょう。でも、この写真程度に雪は残っています。ニュースで見たり、電話で聞いたりした話では、日本では寒波来襲で各地で雪が降っているとか。こちらと逆のパターンが多いですね円安が止まらないようです,
rmt。125円か130円ぐらいまで日本の当局も容認するような感じですから、利食いをこなしつつ着実に円安が進むのでしょう。でも、円安が進んだからと言って、すぐに輸出企業の業績に効いてくるほど、日本の製造業の国際化は遅れていないのではないでしょうか。ECBもユーロ安を容認してはいましたが。出てくる話は、株式の目先の需給を良くする株価対策、銀行への公的資金再注入論。そのうちゼロ金利復活論でも出てくるのでしょうか。日本では痛みの伴う政策がほとんど取られてきませんでした。効率の悪い産業や企業にはそれが必要であり、預金者も無制限に保護したままでは、効率の良いところにカネが集まるようにはならないのでは、と思います。先週聞いたある講演の中で、「財政支出が増える過程で、国債が増発され、それを銀行・生保・信託・郵貯が買っており、結果的に個人投資家(預金者)のカネが意図しないのに、効率の悪いところを助けるほうに廻っている。」という説明がありました。市場原理の働き難い国が悪循環に陥っているのがよくわかります今週木曜日にはNYに家族が揃う予定です。やることがなくて昼間にゴロ寝していたら、朝方まで眠れなくなってしまったり、夜遅くに食事をしたり、この3連休は生活が不規則なものになってしまいました。小生は単身赴任は無理だな、と痛感しましたJFK空港を出るとそこは雪国だった、と言いたいぐらい景色が真っ白でした。昨日、空港からのタクシーの運転手さんに聞いた話では、12月30日に30センチ、1月5日に5センチの積雪があったらしい。ブロンクスビルの自宅に戻ってみると、車は屋根からフロントガラス、ボンネットにかけて15から20センチぐらいの雪に覆われていました。もちろん車の周りにも積雪があり、除雪作業に1時間ぐらい掛かってしまいました。家のほうも、玄関横の小さな庭は年末の雪がほとんど融けていなかったのでしょうか、40センチぐらい積もっていて台所の窓近くまで来ています。ベランダも20から30センチ残っていて、これが一気に融けたら家中が洪水になるのではと思われるぐらいです。(このベランダは、水はけが悪く、ちょっと多めの雨が降っただけで、正規のルートに排水できなくなるのです。雨水は天井の隙間に流れ込み、雨漏りを起します。)
秋葉原でデジカメを買ってきました。FUJIFILMのFinePix 4700Zという432万画素、光学3倍ズーム付きです。右上の雪の写真はこれで撮ったものです。確かにきれいにとれます。でもFDに2から3枚しか保存できないぐらい重いのです。デジタル写真はHDと100MのZIPに保存していますが、100Mには150枚強しか入らない計算。やっぱりCD-Rでしょうか。PCへのデータ転送にはUSBを使えます。これが非常に速く、FDアダプタ経由の10倍ぐらいの体感があります。スマートメディアの抜き差しも不要であり、今後はこの方法を使うことになるだろうありがちなことですが、FRBの利下げによる株式の反発は取り敢えずは1日で終わったようです。でも、利下げは、利上げと同様徐々に効いてくるもので、当局のアナウンス自体は市場をパニックから目覚めさせる効果しかないのです。今年の米国株式は、グロースからバリューへ投資対象を変え、バリューの中でも慎重に選択すべし、という声が多く聞かれます。木曜日の下げは、個々の銘柄毎に利下げ効果を見極める、という当り前のことが起こったまででしょう。一方、日本では、米国の動きと関係なく、株安と円安が続いています。政府には円安を歓迎するムードもあるようです,
ドラゴンクエスト10 RMT。日本は、省庁再編の引越しの関係で9日からしか新世紀が始まらない感がありますが、まだ官主導から抜けないのかと、外国人は思っているかもしれませんかく言う小生も、明日が21世紀仕事初めです。女房・子どもはあと2週間ほど日本にいるので、久々の独身生活となります。一人でいると、今まで聞こえなかった隣の家の物音にビックリしたりします。食事や洗濯の心配もしなければならない。まだ、2日目ですが、家の中が静かで、誰も話し相手も、邪魔する人もいないというのは、やっぱり寂しいものですな2001年1月4日(木)
あけましておめでとうございます。NYで迎える新年は・・・と書きたいところですが、実は今、東京にいます。少し長い休みが取れたので一時帰国することとしたのです。小生は6日にNYに戻りますが、女房と娘は後2週間ほどおいていきます。1週間ちょっとの間に、NY-東京-京都-東京-NYと移動するので非常に慌ただしい日程になり、ほとんど義理のある方にもごあいさつができませんでしたが、ご容赦ください東京についてまず感じたのは、やはり人が多いこと。東京駅の混雑ぶりには辟易してしまいました。それだけ、
NYの生活に慣れたということでしょうか?しかし、食べ物は繊細な味付けでおいしいし、売っている商品も品揃えが行き届いていて便利。経済の効率は悪いが、日本人にとって生活しやすいことには間違いなさそうです。米国でも、豊かになった分、サービスの質を求める消費者も多いのか、カスタマーサービスの充実を掲げる企業が増えているように思います。このあたり日本の持つノウハウの入り込む余地もあるかもしれません。ただ、米国はそれも人手によらず、システム対応を木目細かくする方向で進んでいますが日本人が休んでいる間に、米国は利下げをしてしまいました。12月19日に見送っておいて、今更という感は残りますが、FRBのもっとも嫌う「対応の遅れ」をあちこちで言われるほど、経済情勢が急劇に悪化しているようなムードになったからでしょう。それも2日の株式市場を見て、即翌日に下げるとは対応の早さにも驚かされます。いわば損切りにより「失敗」による損失を最小限度に抑える、市場を熟知したものだけができる行動であったのかもしれません。金融政策余地が残っている米国は、まだまだ日本に比べて安心して見ていられる対象なのでしょう最近気づいたことですが、米国の強さと言えば、人口増加が挙げられます。小生の古い記憶では、2億4・5千万人だと思っていたのですが、現在は2億7千万人。その間日本は1億2千万人で変らず、老齢化だけが進んでいるのです。米国は、移民による増加も挙げられますが、比較的収入の多い白人層の人口も増加しているようです。その米国でさえ、年金が大統領選挙の争点になるくらいなのに、日本ではなかなか将来の年金財政に関わる事実さえも開示されていないのが現状です。年金はさておいても、経済の活力、成長という観点からも人口が増えている状況は、減っている状況よりはるかに健全だと思います。この面でも、長期的な対ドルでの円安傾向は避けられないのではないでしょうか。
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