東京新聞の「福島原発事故」の記事
避難している福島第1原発の作業員に「日当40万円を出すから来ないか」というのです。彼には「長男はまだ3つと幼く、妻には新しい命が宿った。ためらいなく断った」という福島原子力発電所の事故の状況や、被災地の救援の状況が、他の新聞同様に紙面を埋めていました。読み進んでいるうちに文化欄に2つの記事がページを渡って書かれていました実は、この2週間、私が見聞きする限りとはいえ、テレビなど大手マスコミがなぜ内部被ばくの問題を伝えず、「レントゲン検診と比べても安全」と政府や東電の言うままに報じるのかといらだっていただけに、正直驚きました(今週の「週刊現代4月9日号」が「体内被曝は始まっている」との特集記事)しかし、東京新聞のこの2つの記事に「内部被ばく」が非常にわかりやすく書かれていました。広島、長崎の原爆症認定訴訟に証人としてかかわってこられた沢田昭二名古屋大学名誉教授などに取材するかたちで「放射性物質はスギ花粉よりも小さく、ちりに付着して漂う,Cheap Diablo 3 Gold。その汚染された空気を吸い、飲食物を取ると体内に入り、内部被ばくする」「しかも、体内の測定は事実上不可能だ。後年、がんや白血病などを発症しても、実際にそれが放射線物質による内部被ばくかどうかを見極めることも難しいという」「核実験や核兵器開発を続けるとなれば、内部被ばくの被害は無視できなくなる。遠距離まで広い範囲で影響を与えることが明らかになれば、非人道的な兵器禁止の声も強まるからだ。核兵器を使う立場の人が被害を低く見て、日本もこれを受け入れてきたのでは」と沢田氏は強調したというのだ「沢田氏がさらに懸念するのは、こうした人体に影響するとされる数値で、政府が『しきい値』を用いる点」と言われます。先のレントゲンの話しもそうですが、「琉球大の矢ケ崎克馬名誉教授も『人工の放射線はすべて人体に有害。 放射線量が少なくても必ず影響は出る,ugg ムートン。限度の基準というのは被ばくしても安全な数値ではなく、どこまで受任するのかという数値』と説明する。『この程度の汚染ならホウレンソウを1年食べても大丈夫』といった表現についても『内部ひばくを知らず、あまりにも乱暴』」と書かれていますこの「しきい値はない」という主張から、原爆症認定の範囲が最近拡大されるとともに、そもそも広島、長崎の現場被害を見直さななければならないということが主張され始めているのです。こうした考えもこのことに基づいています同じ日の朝日新聞朝刊に東京新聞「日当40万円・・・」と同じニュースソースではないのかと思われる記事がありました。しかしそこには、「断った」話しの紹介はなく、見出しも「それでも原発しか仕事がない」とされています。今、原発で多くの東電の下請け企業の労働者と消防や警察、自衛隊などの人々が被ばくしながら、非常に危険な状況の中で必死で苦闘していただいていることに、本当に心が痛みます。しかし、朝日が「ここは原発以外に働くことがないから」と記事をまとめるのに言いようのない違和感を覚えますこの日、たまたま千葉から帰ってきてから知人のお孫さんのことを聞きました。ある関西の市の消防士を務めておられるのですが、福島市の被災地支援に派遣され帰ってきてあまりのショックにダメージを受けておられる様子をお聞きしたばかりだったのですが、今度は福島第1原発の支援に派遣されることになったというのです。そのお孫さんにも面識があるだけに、思わず「任務を断ってくれないかな」と願うとともに、無事を祈らざるをえませんでした。
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